センター通信

センターニュース(第3号) 平成15年7月25日発行

地域人材・公共政策開発システムオープン・リサーチ・センター採択される!

神子上惠群 龍谷大学長 挨拶

神子上惠群 龍谷大学長

今年度地域人材・公共政策システムオープン・リサーチ・センターが採択された。本学にとっては、平成14年度に発足した人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センターに続く、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業の一つであるオープン・リサーチ・センター整備事業である。今年度、全国の私立大学・研究所で19のオープン・リサーチ・センター整備事業が採択されており、これからの私立大学における研究活動を充実させるための重要な事業の一環として本学も係わることとなる。今後の活発な研究活動と成果に大きな期待を寄せている。

松岡利道人間・科学・宗教総合研究センター長 挨拶

松岡利道人間・科学・宗教総合研究センター長

今年度から人間・科学・宗教総合研究センター長に就任し、改めて大学内における研究活動の重要性を認識している。本学では人間・科学・宗教総合研究センターが基盤となり、文部科学省から研究経費が助成されるプロジェクトを立ち上げ、学部・領域を超えた研究支援を行っている。現在、古典籍デジタルアーカイブ研究センターとして瑞光館が、矯正・保護研究センター及び人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センターとして至心館が建設され、研究活動が更に充実していくことが期待される。またこれらのプロジェクトに続き、今年度は地域人材・公共政策システムオープン・リサーチ・センターが採択された。特にこのプロジェクトは、地方公共団体、NPO、民間企業に携わる方々を共同研究者とし、学問と実践の垣根を越えた幅広い研究を目指して活動を開始している。今後の大学内外での一層の活躍を期待し、挨拶の代わりとしたい。

地域人材・公共政策開発システムオープン・リサーチ・センター とは

去る4月11 日 私立大学高度化推進事業の一環として地域人材・公共政策開発システム オープン・リサーチ・センターが採択されました。プロジェクトテーマは「地域における公共政策と人的資源の開発システム研究−参加型政策形成から認証制度まで−」です。

研究組織の特色と目的

龍谷大学では、従来から自治体・NPO・NGOとの様々な協力・共同関係を築いてきました。この研究組織は、今までの蓄積を基に地域社会を担う人材開発システムと地域社会における参加型・協働型の公共政策システムの研究・検証・提案をめざすものであり、自治体やNPO・NGOの現場において政策的に意義のある有効な提案ができるかを重視しています。
研究は後述する4つの研究班によって遂行していきます。4研究班による研究の成果は、2003年度より法学・経済学両研究科の共同運営コースとして発足した「NPO地方行政研究コース」において連携を結ぶ自治体・NPOと本研究組織との間の交流、ならびにスリランカにおける国際協力の実施によって検証していきます。有効性の点検・検証の研究過程と地域社会への研究成果の公開が密接に結びついているのが本研究の特徴です。

また、従来までは研究交流がほとんどなかった大学・自治体・NPOが、地域公共政策形成と人材開発をめぐって共通の研究の場を持ち、広い視野と現場の情報を付き合わせることによって、学内外の様々な人的資源・研究資源の結びつきが深まるだけでなく、新たな人材を養成することになります。このことは、研究成果を地域社会から世界へと還元していく展望が開かれることにもなります。
プロジェクト中には研究報告会やシンポジウム(国内・国際)を開催します。積極的に地域住民へ公開して参加を求め、研究手法についても多様な主体の参加を促進していくと同時に、国際的な水準の研究交流を実現していきます。
研究成果は高等教育にも反映されます。龍谷大学の学部・大学院教育や大学連携組織であるコンソーシアム京都においても授業科目の提供を行い、初学者から若手研究者まで幅広く研究の成果を還元し、教育効果の向上を図っていきます。これは地域人材育成機能の拡充に直接繋がるものであり、本プロジェクトにおいても重要な意味を持つものです。

プロジェクトにおける共同研究の体制とセンターの組織

プロジェクトにおける共同研究の体制とセンターの組織

研究プロジェクト

研究班1「地方分権時代の地域人材・公共政策開発システム」研究班

日本において地方分権が進められています。これは従来の行政と住民の関係だけでなく、行政の意味や役割も根本から変えることを意味しています。本研究班では地域の自立を確立するために必要な参加型・協働型の地域公共政策の形成と実施のプロセスを研究し、それに対応し得る自治体やNPOの人材育成と政策開発を実現するためのシステムについて体系的研究を行い、日本が国際社会(特にアジア諸国)に発信しうるシステムを提起していきます。

研究班2「地方公務員とNPO職員養成のための民官学共同養成・研修・研究システム」研究班

地域公共政策の高度化を担う地域人材の開発・育成が急務であるにもかかわらず、地域社会の要請に応える人材を養成する機能は、大学・地方自治体・NPOのいずれにおいても甚だ不十分であると考えています。そこで本研究班では、新たな時代に対応する地方公務員とNPO職員の養成のために、実際の運用を視野に入れた民・官・学の共同による養成・研究・研修のシステムについての研究を実施し、政策提言を行っていきます。

研究班3「教育・研修システムの評価および認証」研究班

地域公共政策・人材開発システムだけではなく、その教育・研修システムが目的を達成するための水準を社会的に保証するシステムの開発もまた重要な課題です。そのためには、人材の質を保証し、地域社会のエキスパートとして認知される仕組みを開発する必要があります。本研究班は、日本における地域公共政策、とりわけ地域人材の養成と研修に関する認証機関について、そのあり方と具体的な構想を研究し、政策提言を行っていきます。-

研究班4「参加型開発と国際協力システム」研究班

独自な社会経済システムを持つアジア・アフリカの諸地域に共通する参加型・永続型開発を主軸とする「地域自立と多元的共生」の可能性についてスリランカをフィールドに研究を実施します。その際、両地域での国際地域研究の成果を基礎に、研究班1や研究班2において研究開発された地域政策開発のシステムと人材育成のシステムを応用しつつ、現地のシステムについて情報収集や研究をすすめ、成果を国際協力の形で検証していきます。

地域人材・公共政策開発システム オープン・リサーチ・センター問合先(紫光館5階)
TEL:(075)645-2154  FAX:(075)645-2240 (内線6350)

人間・科学・宗教総合研究センター組織図

事業報告

至心館竣工式

2003年6月19日、14:30から顕真館において至心館竣工式が執り行われました。

人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター

研究展示館パドマ開館式

2003年6月19日10時、至心館2階研究展示館パドマの開館式が執り行われた。開館式には、松岡利道人間・科学・宗教総合研究センター長をはじめ、武田龍精センター長ならびに各ユニット代表、関係者が開館に立ち会った。まず、武田センター長が開館の挨拶を行なった後、松岡センター長、上山大峻前学長とともにテープカットを行った。その後パドマ見学会では、田中大宮図書館課長、青木氏から展示品の説明が行われ、開館に駆けつけた関係者、一般来館者が聞き入った。

研究展示館パドマ記念講演

至心館竣工式に引き続き、顕真館において15:30からロナルド・ナカソネ先生(スタンフォード大学・総合宗教大学院教授)による記念講演が行われた。武田センター長の挨拶並びに講師紹介の後、「新世紀の仏教思想−仏教の思惟方法の構造と重要性」というテーマで、鍋島副センター長が通訳を行いながら講演が行われた。講演には多くの来聴者が訪れた。

研究展示館パドマ展示のご案内
展示テーマ 「宗教と科学―仏教の宇宙観と近世の科学書―」
展観期間 2003年8月1日まで 10:00〜16:00 (土日・祝日は除く) 入場無料

< 次回展示 >
展示テーマ:「人生の終末・心の救い―国宝山越阿弥陀図の復元」(仮題)
展観期間 :2003年10月14日〜12月19日
                     10:00〜16:00 (土日・祝日は除く) 入場無料

人間・科学・宗教 オープン・リサーチ・センター連絡先: TEL(075)645-2449(内線6701)

シンポジュウムのご案内

2003年9月14〜15日  「Buddhism and Environment (仏教と環境)」
於:カリフォルニア大学バークレイ校

矯正・保護研究センター

研究施設竣工記念シンポジウム

2003年6月28日、13:30から至心館1階の模擬法廷、接見室などの施設説明、正木弁護士から寄贈された八海事件などの展示品についての説明が行われた。 引き続き14:30から21号館603教室で石塚伸一副センター長の開会挨拶の後、繁田實造氏(本学名誉教授・弁護士)、所一彦氏(立教大学名誉教授・元犯罪社会学会会長)、坂東知之氏(本学客員教授・元浪速少年院長・校友会職域支部ぎんなん会名誉会長)・村井敏邦センター長によるシンポジウムが開催された。集まった関係者、来聴者と活発な意見交換が行われ、充実したシンポジウムとなった。

矯正保護研究センター連絡先: TEL(075)645-2409(内線6623)
模擬法廷や審判廷等を備えた「21世紀・新『矯正・保護』・プロジェクト」の研究施設。
※ 現在は研究者のみの利用となっています。

地域人材・公共政策開発システムオープン・リサーチ・センター

シンポジュウムのご案内

2003年10月14日 「地域を拓く人材・政策開発システムを考える」 於:深草学舎

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