センター通信

センターニュース(創刊号) 平成15年6月10日発行

創刊によせて

上山 大峻 龍谷大学長 からの挨拶

龍谷大学では第4次長期計画の研究政策のもとに、本学の特徴ある研究テーマについて、外部資金の導入を積極的に推進し、研究面の一層の充実を目標にしている。この趣旨にそって、文部科学省私立大学学術研究高度化推進事業などの学外資金獲得をめざし、各種研究プロジェクトの受容機関として人間・科学・宗教総合研究センターを設立した。

これからの個性輝く大学づくりにこの研究センターの機能が大いに発揮されるよう期待している。

御前 進 人間・科学・宗教総合研究センター長 からの挨拶

人間・科学・宗教総合研究センター(以下、人間総研という)は2001年9月に創設され、12月13日には、「矯正・保護研究センター(AFC)」「人間・科学・宗教・オープン・リサーチ・センター(ORC)」という2つの研究プロジェクトを立ち上げた。これらのプロジェクトは、文部科学省より施設設備を含む全研究経費の半額助成を獲得し、目下施設建設を急いでいる(今春完成予定)。

人間総研は、総合大学の利点を活かして学部・学科領域を超えて共同し、本学にふさわしい現代的テーマに取り組んで、研究資源や成果を広く社会に公開し貢献していこうという目的で設立された。2003年度に向けて、一足先に発足していた「古典籍デジカルアーカイブ研究センター(AFC)」を傘下の研究プロジェクトとして編入し、また「地域人材・公共政策開発システムオープン・リサーチ・センター(ORC)」という研究プロジェクトを立ち上げるべく申請助成を準備中である。

センター中に各プロジェクトのセンターを置くという紛らわしい名称を採ったのは、全世界に発信しまた利用してもらう研究集中拠点としての意味を込めたものである。

人間・科学・宗教総合研究センターとは

本学の建学精神に基づき、本学の所有する資源を生かし、人間・科学・宗教に関連する高度な研究成果を国内外に発信し、龍谷大学が戦略的に行う研究を推進することを目的とする。全学横断的な研究センターである。

人間・科学・宗教総合研究センターの事業

  1. 外部資金導入型プロジェクト研究
  2. 大学が特に必要と認めたプロジェクト研究
  3. プロジェクト研究に必要な情報の収集、及び管理並びに研究成果の刊行
  4. 研究会及び講演会の開催等並びに研究成果の広報
  5. 人間・科学・宗教研究に関する国内外のネットワークの構築
  6. その他目的を遂行するために必要な事業

私立大学学術研究高度化推進事業とは

我が国の高等教育機関の大部分を占める私立大学等における研究基盤の整備、及び研究機能の高度化を図るため、文部科学省が重点的かつ総合的な支援を行う事業のことをいう。

それぞれの私立大学学術研究高度化推進事業の比較

区 分 学術フロンティア
推進事業
産業連携研究
推進事業
オープン・リサーチ・センター
整備事業
事業内容 私立大学の大学院・研究所の中から、優れた研究実績をあげ、将来の研究発展が期待される卓越した研究組織を「学術フロンティア推進拠点」に選定し、総合的かつ重点的に支援 私立大学の大学院・研究所の中から、ベンチャー企業や地域企業(大企業を含む)等との有機的な連携の下で産学共同研究を行う研究組織を「産学連携研究推進拠点」に選定し、総合的かつ重点的に支援 私立大学の大学院・研究所の中から、多様な人材を受け入れ、研究と、若手研究者や高度専門職業人などの人材養成とを併せて行ったり研究成果等の幅広い公開を行うなど、オープンな体制の下でプロジェクトを推進する研究組織を「オープン・リサーチ・センター」に選定し、総合的かつ重点的に支援
事業目的 卓越した中核的研究拠点を整備し内外の研究機関との共同研究を推進 産学連携による実用化研究又は萌芽的研究等の推進 オープンな体制の下で研究プロジェクトの推進
対象となる
研究組織
優れた研究実績を有し、今後の発展が期待される中核的研究拠点となりうる研究組織 企業等産業界との有機的な連携の下で共同研究を行う研究組織 多様な人材の受け入れや研究成果等の幅広い公開等に配慮されたオープンな研究組織
対象プロジェクト 自然科学及び人文・社会科学分野(基礎的研究を含む)において、他大学等と共同で、特定の研究領域に係る重点的な研究を行う共同プロジェクト(産学連携研究を除く) 自然科学及び人文・社会科学分野において、企業等産業界との連携により行われる、成果の実用化を目指す研究や萌芽的研究又は地場産業の振興に係る産学共同研究プロジェクト 自然科学、人文・社会科学分野(基礎的研究を含む)において、PD、RA、大学院生や、企業、地方公共団体、NPO等からの多様な人材の受入れ、研究成果等の幅広い公開を行うなど、オープンな体制に配慮された研究プロジェクト(人文・社会科学分野において不可欠な学術資料の収集・保存・分析・活用等に係る学術資料のデータベース化、アーカイブ化等を行うのも対象)

支援方法

  1. 施設・・・原則として初年度に補助(補助率1/2以内)
  2. 装置・設備・・・原則として初年度に補助
    (装置:補助率1/2以内、設備:補助率2/3以内)
  3. 研究費、研究スタッフ・・・原則として経常費補助金において5年間補助
  4. 上記に加え学生の実験・実習費、学術資料・研究成果等の公開経費費についても、原則として経常費補助金において5年間補助

※ハイテク・リサーチ・センター整備事業は、人間・科学・宗教総合研究センターとは別の組織ですので、掲載しておりません

人間・科学・宗教総合研究センタープロジェクト紹介

矯正・保護研究センター <学術フロンティア推進事業>

  1. 21世紀・新「矯正・保護」プロジェクト(NCRP21)
  2. 2002年 スタート
  3. センター長:  村井敏邦教授
I 処遇・政策部門 1. 21 世紀刑事政策プロジェクト
2. コミュニティー・プリズン・プロジェクト
3. 薬物依存・触法精神障害プロジェクト
4. 矯正・保護実務研究プロジェクト
II 科学・情報部門 1. 先端技術プロジェクト
2. 犯罪統計プロジェクト
3. 刑事法アーカイブ・プロジェクト
III 広報・渉外部門 1. 国際化プロジェクト
2. 機関紙発行
3. 広報教材プロジェクト

人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター
<オープン・リサーチ・センター整備事業>

  1. 仏教生命観に基づく人間科学の総合研究(CHSR)
  2. 2002年 スタート
  3. センター長:  武田龍精教授
I 基礎研究 ユニット1 人間・科学・宗教の総合研究
−仏教思想を基盤として−
II 応用研究 ユニット2 仏教と生命倫理
−生死観と看取り−
III 応用研究 ユニット3 仏教社会福祉
IV 応用研究 ユニット4 仏教と環境

古典籍デジタルアーカイブ研究センター
<学術フロンティア推進事業>

  1. (2003 年より参入予定)
  2. 古典籍研究のシステム化を推進し次世代古典籍ライブラリーとして発信
  3. 2001年 スタート
  4. センター長:  岡田至弘教授
I コンテンツ情報研究グループ 1. 西域文物研究
2. 古典籍研究
3. 国文国史資料研究
II デジタル・アーカイブ研究グループ 1.原点情報解析研究
2.情報変換様式研究
3.資源化方式研究
III 科学分析・保存研究グループ 1.科学分析・計測研究
2.古典籍保存・修復研究
3.計測情報資源化研究

各研究センター開催の公開研究会・シンポジウム等のお知らせ

矯正・保護研究センター

2002年
2003年
公 開 研 究 会 ・ 研 究 講 演 会 ・ シ ン ポ ジ ウ ム な ど
7/17 「イギリスにおける当番弁護士の役割について」エド・ケープ氏(西イングランド大学教授)
8/2 「治療拒否と意思能力」 古川原明子 (矯正・保護研究センター博士研究員)
「性的虐待に関する法的規制」 滝本シゲ子 (矯正・保護研究センター博士研究員)
9/3 「日本の拷問被害者救済の制度と運用について −国際レポートをもとに−」
   桑山亜也(矯正・保護研究センター)
10/1 「松本サリン事件と犯罪報道」 河野義行氏 (松本サリン事件被害者)
10/31 「オーストラリアの流刑制度について」
   村井敏邦 (矯正・保護研究センター長、本学教授)
   福島至  (矯正・保護研究センター兼任研究員、本学教授)
「ドイツにおける精神科医療の現状」 石塚伸一(矯正・保護研究センター兼任研究員、本学教授)
11/16 「受刑者に対する法的援助に関する諸問題」 大川哲次氏 (大阪弁護士会)
12/20 「死刑判決後の処遇と人権」 免田栄氏 (死刑再審無罪・冤罪被害者)
2/1 『国際的視点から見た終身刑−死刑代替刑としての終身刑をめぐる諸問題−』
「終身刑が人権に与える影響−死刑は終身刑によって代替されるべきか?それとも有期刑によって代替されるべきか?」 ハルトムート=ミヒャエル・ヴェーバー氏(【ドイツ】フルダ大学教授)
「イギリスにおける死刑廃止と終身刑の運用」
     ジュリエット・ライオン氏(【イギリス】プリズン・リフォーム・トラスト事務局長)
「日本の矯正現場から見た終身刑」 長谷川永氏 (龍谷大学客員教授、元大阪矯正管区長)
「終身刑導入と日本弁護士連合会の対応」
     小川原優之氏 (弁護士、第二東京弁護士会所属、日本弁護士連合会人権擁護委員)

人間・科学・宗教オープン・リサーチ・センター

2002年
2003年
公 開 研 究 会 ・ 公 開 講 座 ・シ ン ポ ジ ウ ム な ど
5/17 「仏教と自然科学 −キリスト教神学者の視点から−」
                              ジョン・カブ氏(クレアモント神学校名誉教授)
6/26 「仏教生命観とは何か−縁起思想の意義−」   鍋島直樹(CHSR 副センター長、本学助教授)
7/18 「宗教と環境問題−キリスト教者から仏教者への提言−」
                             ルーベン・アビド氏(サザンメソジスト大学教授)
7/22 「宗教と科学のあいだ−仏教者の一視点より−」    武田龍精(CHSR センター長、本学教授)
11/18 「宗教対話を超えて、どこへ」      横田俊二氏(CHSR 共同研究者、京都女子大学教授)
12/13 「自然科学に対する真宗教学のアプローチをめぐって」
                     ケネス・田中氏(CHSR 共同研究者、武蔵野女子大学教授)
1/10 「浄土仏教における生命観−“妙好人”の生命観・倫理観・エートスを中心として−」
                                     菊藤明道氏(京都創成大学教授)
10/29 『仏教生命観から見た“いのち”』
  第1部:記念講演 「生命誌から見た“いのち”」 中村桂子氏(JT生命誌研究館館長)
  第2部:パネルディスカッション「“いのち”の尊さを次世代に語る」
      コーディネーター:武田龍精(CHSRセンター長、本学教授)
      パネリスト:中村桂子氏(JT 生命誌研究館館長)
             上山大峻(CHSR 共同研究者、本学学長)
             生駒孝彰(CHSR 共同研究者、本学教授)
1/14 「カシミール−宗教紛争か、国家間対立か−」
       アイシャ・ジャラール氏(タフツ大学教授)、スガタ・ボース氏(ハーバード大学教授)
1/24 「チベットにおける生命観と自然観」     今枝由郎氏(フランス国立科学研究所主任研究員)

移転のお知らせ  (下記の通り移転しました)

■人間・科学・宗教総合研究センター事務室  深草学舎紫英館2階 社会科学研究所横

■矯正・保護研究センタープロジェクト室    深草学舎1号館1階101 室

外線TEL:(075)645-2040    内線TEL:1415

外線FAX:(075)645-2632    内線FAX:1419

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